洞性不整脈の心電図波形 右軸偏位

洞性不整脈の心電図波形で右軸偏位

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 洞性不整脈の心電図波形の右軸偏位についての説明をします。
心電図には6つの胸部誘導と6つの肢誘導が存在します。
肢誘導には、ある基準点からの電位を見る誘導と、右手、左手、左足の間の電位差を見る誘導の2つがあります。
資誘導は、上下左右の6つの方向から心臓を見ることになります。
QRSと呼ばれている肢誘導の波形があり、これは心室が収縮したときに起こる上下に大きく振れる波形から、ベクトルという電気軸の方向を求めます。
これが示しているのは、心筋の起電力の全体の方向です。
このベクトルとは、正常の場合には基準点から左下の方向に向かいます。
このベクトルが右方向に向かっている状態の場合が洞性不整脈の心電図波形の右軸偏位です。

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洞性不整脈は何か疾患があって発症するものではなくて、目立った症状もないため、治療の必要がない不整脈の1つです。
洞性不整脈の特徴は、脈拍が正常なリズムで、不規則な脈です。
これは健康な若い人によくある症状で、これは正常な生体反応で、異常や病気ではないです。
内容は、速い心拍と遅い心拍が交互に発生するもので、それは呼吸に関係する変動です。
息を吸った時に心拍数が上昇し、息を吐く時に心拍数が減少する呼吸性不整脈の1つです。
実際には不整脈というよりも、人間の脈拍がそのようになっているというふうに考えることもあります。
人間の身体の交感神経と、迷走神経の緊張は呼吸をするごとに交互に高まりますが、脈を速めるのが交感神経の緊張で、脈を遅くするのが迷走神経の緊張のため、このような現象が起こると考えられています。

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